臨床計算ツール

ニューオリンズ基準(NOC)

軽症頭部外傷で、頭部 CT を撮るかどうかの7所見

あと 7 項目

頭痛がある
嘔吐がある
3〜100
歳

3歳以上が対象。60歳を超える(61歳以上)と所見あり。60歳ちょうどは所見なし

薬物またはアルコールによる酩酊(中毒)がある
短期記憶の障害(受傷後の出来事を覚えていない)がある
鎖骨より上に外傷の身体所見(頭部・顔面・頸部の外傷)がある
痙攣がある

基準

  • 頭痛
  • 嘔吐
  • 年齢が60歳を超える
  • 薬物またはアルコールによる酩酊
  • 短期記憶の障害
  • 鎖骨より上の外傷の身体所見
  • 痙攣

注意

  • 対象は、意識消失をともなう軽症頭部外傷で、Glasgow Coma Scale が15点、簡単な神経学的診察が正常の3歳以上の患者。原著の導出群は3〜97歳(AAFP の解説)。AAFP の表の注は、24時間以内の鈍的頭部外傷で意識消失・明らかな健忘・目撃された見当識障害のいずれかをともなう成人の GCS 15としていて、年齢の書き方は資料で異なる。3歳未満の年齢を入れると、よくある範囲(3〜100歳)から外れているという警告が出る(この規則の対象は3歳以上)
  • 意識障害や神経症状があるときは、この基準を使わずに CT を考える
  • 原著の検証群(909人)では、陽性 CT の患者は全員が1つ以上の所見を持っていた
  • 原著の検証群(909人)での7所見の感度は100%(95%信頼区間 95〜100%。原著の抄録)。「所見なし」は CT を省ける目安で、頭蓋内病変がないことの保証ではない
  • 各所見の細かい定義(頭痛の続く時間・酩酊の確かめ方・短期記憶の障害の調べ方など)は、ここでは示さない。画面の文言は、原著の抄録に出る所見名にもとづく自分の言葉
  • 原著は、この基準で CT の使用を「これらの所見のある患者に限ってよい」とした(原著の結論)。ほかの臨床判断(抗凝固薬の内服など)は、この基準の項目に入っていない

出典

  1. Haydel MJ, Preston CA, Mills TJ, Luber S, Blaudeau E, DeBlieux PM. Indications for computed tomography in patients with minor head injury. N Engl J Med. 2000;343(2):100-105.(抄録) PMID: 10891517、DOI: 10.1056/NEJM200007133430204[原著]
  2. Ebell MH. Computed tomography after minor head injury. Am Fam Physician. 2006;73(12):2205-2208.(Table 1 とその注、本文の Haydel 研究の記述) https://www.aafp.org/pubs/afp/issues/2006/0615/p2205.html[解説・総説]

確認日: 2026-10-13

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。