臨床計算ツール

OABSS(過活動膀胱症状スコア。Overactive Bladder Symptom Score)

昼間頻尿・夜間頻尿・尿意切迫感・切迫性尿失禁の4問をこの1週間の状況で答え、足して0〜15点にして、過活動膀胱の診断の基準と症状の程度(軽症・中等症・重症)を見る

あと 4 項目

朝起きてから夜寝るまでの間に、ふつう何回排尿するか(昼間頻尿)

この1週間の状態で、いちばん近いものを選ぶ

夜寝てから朝起きるまでの間に、排尿のために起きる回数はふつう何回か(夜間頻尿)

この1週間の状態で、いちばん近いものを選ぶ

急に尿がしたくなり、がまんするのが難しいことは、どのくらいあるか(尿意切迫感)

この1週間の状態で、いちばん近いものを選ぶ。診断の基準では、この質問が2点以上であることが必須

急に尿がしたくなり、がまんできずに尿がもれることは、どのくらいあるか(切迫性尿失禁)

この1週間の状態で、いちばん近いものを選ぶ

注意

  • 4つの症状(昼間頻尿・夜間頻尿・尿意切迫感・切迫性尿失禁)を、この1週間の状態で答えて点にする。昼間頻尿は 0〜2点、夜間頻尿は 0〜3点、尿意切迫感と切迫性尿失禁は 0〜5点で、合計は 0〜15点(それぞれの最高点の比は 2:3:5:5)
  • 過活動膀胱の診断の基準は、尿意切迫感の質問が 2点以上で、かつ合計が 3点以上(男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン 2017 の表8。過活動膀胱診療ガイドライン第3版も同じ)。尿意切迫感が 2点未満または合計が 3点未満のときは、合計は示すが、症状の程度の区分は示さない
  • 症状の程度の区切り(5点以下を軽症、6〜11点を中等症、12点以上を重症)は、男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン(2017)の表8「過活動膀胱の重症度判定」による。OABSS を作った本間による解説(2007)も同じ区切り。本文は、OAB と診断した場合にこの区切りで程度を判定すると書く
  • OABSS は過活動膀胱の症状を点にするもので、他の病気との区別には使えない。ガイドラインの診療の流れでは、基準を満たしたあとに尿検査を行い、治療に進む前に超音波検査で排尿直後の残尿を測るとされている
  • ガイドラインの診療アルゴリズム(過活動膀胱症状スコアを使う流れ)は成人が対象で、未成年は対象外

出典

  1. Homma Y, Yoshida M, Seki N, Yokoyama O, Kakizaki H, Gotoh M, Yamanishi T, Yamaguchi O, Takeda M, Nishizawa O. Symptom assessment tool for overactive bladder syndrome--overactive bladder symptom score. Urology. 2006;68(2):318-323.(本文)(原典未見) PMID: 16904444[原著]
  2. 日本泌尿器科学会 編. 男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン. リッチヒルメディカル, 2017.(表8 過活動膀胱症状スコア(OABSS)質問票(p.85。出典は過活動膀胱診療ガイドライン第2版)・本文 p.80) https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/27_lower-urinary_prostatic-hyperplasia.pdf[ガイドライン]
  3. 日本排尿機能学会・日本泌尿器科学会 編. 過活動膀胱診療ガイドライン[第3版]. リッチヒルメディカル, 2022.(第3章 診療アルゴリズム(p.13・p.19)・第7章 診断(p.169)) https://japanese-continence-society.or.jp/_cms/wp-content/uploads/2025/01/Guidelines_for_the_Treatment_of_Overactive_Bladder_3rd.pdf[ガイドライン]
  4. 本間之夫. 過活動膀胱の診断. 臨床泌尿器科. 2007;61(8):591-595.(抄録) https://imis.igaku-shoin.co.jp/contents/journal/03852393/61/8/1413101238/[解説・総説]

確認日: 2026-10-21

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。