臨床計算ツール

Ottawa 心電図基準(失神)

救急外来の失神の成人患者の、30日以内の重い心臓の転帰の危険(心電図とモニターの7項目のどれか1つでも)

あと 7 項目

第2度(Mobitz II 型)または第3度の房室ブロックがある
脚ブロック(右脚か左脚)と第1度の房室ブロックが両方ある
右脚ブロックと、左脚前枝か後枝のブロックが両方ある
新しい虚血性変化がある

虚血に合う ST・T 波の変化で、新しいもの

洞調律でない(非洞調律)
左軸偏位がある

原著は左軸偏位の角度を定義していない

救急外来の心電図モニターで異常があった

原著が集めたのは、12誘導心電図に出ていない異常のうち、失神の原因になりうるもの。非洞調律、第2度か第3度の房室ブロック、虚血に合う ST-T 波の変化、3秒を超える洞停止、50回/分未満の洞徐脈、100回/分を超える洞頻脈など

基準

  • 第2度(Mobitz II 型)または第3度の房室ブロック
  • 脚ブロックと第1度の房室ブロック
  • 右脚ブロックと、左脚前枝か後枝のブロック
  • 新しい虚血性変化
  • 非洞調律
  • 左軸偏位
  • 救急外来の心電図モニターの異常

注意

  • 対象は、救急外来を受診した16歳以上の失神の患者。原著が除いた患者は、意識消失が5分を超えた、意識の混濁や普段と違う精神状態がある、けいれん、アルコールや違法薬物に関連した意識消失、頭部外傷や大きな外傷があった、オタワの住民でない患者。前失神(失神しそうな状態)の患者も除いた
  • 見ている転帰は、受診から30日以内の重い心臓の転帰(心臓か原因不明の死亡、心筋梗塞、不整脈、心臓の処置)。この基準は心臓以外の転帰は予測しない
  • 導出は、1つの病院の救急外来の診療録を後ろ向きに調べた研究(505受診、重い心臓の転帰は 27受診〈5.3%〉)。心電図を撮った 470受診で解析した。基準を満たした 132受診(26受診は重い心臓の転帰あり)と、満たさなかった 338受診(1受診が重い転帰あり)から、感度 96%(95%信頼区間 80〜100%)、特異度 76%(95%信頼区間 75〜76%)だった
  • 重い心臓の転帰があった受診は少ない。著者は、前向きに試すと成績が下がることがあり、心電図モニターの異常が増えると特異度が下がることがあると書く。基準の正確さの確認と、どの患者に心電図モニターが要るか、モニターをどれだけ続けるかを決める研究が要ると書いている

出典

  1. Thiruganasambandamoorthy V, Hess EP, Turko E, Tran ML, Wells GA, Stiell IG. Defining abnormal electrocardiography in adult emergency department syncope patients: the Ottawa Electrocardiographic Criteria. CJEM. 2012;14(4):248-258.(抄録・Methods・表3・表4・表5・付録) PMID: 22813399、DOI: 10.2310/8000.2012.110590、https://www.cambridge.org/core/journals/canadian-journal-of-emergency-medicine/article/defining-abnormal-electrocardiography-in-adult-emergency-department-syncope-patients-the-ottawa-electrocardiographic-criteria/99E95208124B9FC7D7CD1D523926C015[原著]

確認日: 2026-10-14

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。