Ottawa SAH ルール
急性の頭痛で、くも膜下出血を除外するための検査が要るかを決める6項目の規則
あと 6 項目
基準
- 年齢が 40歳以上
- 頸部痛、または頸部のこわばりがある
- 目撃された意識消失がある
- 運動中に発症した
- 雷鳴頭痛(瞬時に最大になる痛み)である
- 診察で頸部の屈曲が制限されている
注意
- 対象は、神経学的に異常がなく(意識清明)、新しく起こった重い非外傷性の頭痛が1時間以内に最大の強さに達した成人に限る(Perry ら 2013)。それ以外の頭痛・患者には使わない
- 対象外の主な条件(網羅ではない): 新しい神経脱落(局所の神経症状)がある、うっ血乳頭がある、脳動脈瘤・くも膜下出血・脳腫瘍・水頭症の既往がある、同じ頭痛を繰り返す慢性・反復性の頭痛(6か月に3回以上)、受診前7日以内の外傷、意識が清明でない(GCS 15 でない)、発症から14日を過ぎての受診、他院でくも膜下出血と確定されての紹介(Suzuki ら 2021 の Table 1、Pathan ら 2018 の Appendix 2)
- 対象の年齢は16歳以上(資料の表記は「15歳を超える」〔>15〕)。この画面では年齢の下限を警告するだけで、入力は止めない
- 診察での頸部屈曲の制限(limited neck flexion)は、判定の具体的なやり方が資料によって違うため、この画面では示さない(診察する人が判断する)
- 特異度が低い(原著のコホートで 15.3%、95%CI 13.8〜16.9%)。6項目のどれかに該当しても、くも膜下出血と診断するものではなく、検査(CT など)を進める基準である。検査の選び方は、この規則の範囲を超える
- 原著のコホート(成人2131人)では、6項目のどれかを満たすことで、くも膜下出血の132人すべてが見つかった(感度 100%、95%CI 97.2〜100.0%)
- 日本の1つの三次病院で、くも膜下出血と診断された患者のうち規則の対象にできた56人のすべてが6項目のどれかを満たした(Suzuki ら 2021。後ろ向きの検証で、くも膜下出血の患者だけを対象にしており、特異度は測っていない)
出典
- Perry JJ, Stiell IG, Sivilotti MLA, et al. Clinical decision rules to rule out subarachnoid hemorrhage for acute headache. JAMA. 2013;310(12):1248-1255.(抄録)(原典未見) PMID: 24065011、DOI: 10.1001/jama.2013.278018[原著]
- Suzuki T, Itokazu D, Tokuda Y. External validation for sensitivity of the Ottawa subarachnoid hemorrhage rule in a Japanese tertiary teaching hospital. Sci Rep. 2021;11:16717.(Introduction、Table 1) PMID: 34408235、DOI: 10.1038/s41598-021-96320-9、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8373882/[解説・総説]
- Pathan AS, Chakarova E, Tarique A. To Head CT Scan or Not: The Clinical Quandary in Suspected Subarachnoid Hemorrhage; a Validation Study on Ottawa Subarachnoid Hemorrhage Rule. Adv J Emerg Med. 2018:e28.(Appendix 2) PMID: 31172091、DOI: 10.22114/ajem.v0i0.73、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6549203/[解説・総説]
確認日: 2026-10-13
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。