臨床計算ツール

Padua 予測スコア(入院した内科の患者の VTE リスク)

入院した内科の患者の、静脈血栓塞栓症(VTE)のリスクを11項目で見る

あと 11 項目

活動性のがんがある

局所または遠隔の転移がある、または、過去6か月以内に化学療法か放射線治療を受けた

VTE の既往がある(表在静脈の血栓症は除く)
動きが制限されている

患者の状態、または医師の指示で、トイレ以外はベッド上で過ごす状態が、少なくとも3日間ある

血栓性素因がすでに分かっている

アンチトロンビン・プロテイン C・プロテイン S の欠損、第V因子 Leiden、プロトロンビン G20210A 変異、抗リン脂質抗体症候群のいずれかを持つ

最近(1か月以内)に外傷または手術があった
18〜100
歳

70歳以上で1点

心不全または呼吸不全がある
急性心筋梗塞または虚血性脳卒中がある
急性感染症、またはリウマチ性疾患がある
14〜50
kg/m²

30 以上で1点。身長と体重から求めるなら、別の計算ツール(BMI)が使える

現在、ホルモン治療を受けている

注意

  • 対象は、入院した内科の成人患者。原著は、十分な量の抗凝固薬を使っている人・必要とする人、薬による予防ができない人(最近または進行中の大出血、血小板数 10万/μL 未満、クレアチニンクリアランス 30 mL/分未満)、妊婦、18歳未満を除いた
  • 高リスク(4点以上)の区切りは、原著が先行する Kucher のモデルに合わせて決めた。原著は、このスコアは正式な予測規則の作り方(導出)で作ったものではなく、より簡潔な規則が将来作られうると述べる(原著の限界)
  • 原著の結果は、1つの施設の研究で、高リスクの患者を予防を受ける群と受けない群にくじで分けていない。予防を受けた群は、受けない群より平均して点数が高かった
  • 予防を受けなかった患者の、90日間の VTE の割合は、点数が 4点で 8.4%、5点で 13.9%、5点を超えると 19.2%(原著)
  • 日本循環器学会のガイドライン(2025年改訂版)は、内科疾患の VTE のリスクの評価に Padua リスクアセスメントスコアと IMPROVE VTE リスクアセスメントスコアを挙げる。どちらも国外の外部評価の研究では有用性が限られるとされ、国内ではほとんど妥当性が検証されていないと書く
  • 原著の表は、「心不全または呼吸不全」「急性心筋梗塞または虚血性脳卒中」「ホルモン治療」の定義を示していない。ホルモン治療の種類も定めていない。「動きの制限」の3日間が、過去の日数か見込みの日数かも書いていない

出典

  1. Barbar S, Noventa F, Rossetto V, Ferrari A, Brandolin B, Perlati M, De Bon E, Tormene D, Pagnan A, Prandoni P. A risk assessment model for the identification of hospitalized medical patients at risk for venous thromboembolism: the Padua Prediction Score. J Thromb Haemost. 2010;8(11):2450-2457.(Table 1・Table 3、抄録、Methods、Results) PMID: 20738765、DOI: 10.1111/j.1538-7836.2010.04044.x[原著]
  2. 日本循環器学会. 肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症および肺高血圧症に関するガイドライン(2025年改訂版).(第4章 VTE の予防 表23(p.61)と本文(p.60)) https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2025/03/JCS2025_Tamura.pdf[ガイドライン]

確認日: 2026-10-20

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。