臨床計算ツール

PECARN 発熱乳児ルール

生後60日以下の発熱乳児の、重症細菌感染(細菌性髄膜炎・菌血症・尿路感染)の低リスクの判定(尿検査・ANC・PCT)

あと 4 項目

0〜60
日

原著の対象は生後60日以下の発熱乳児。この入力は対象の確認で、判定には使わない(61日以上の値には警告が出る)

尿検査が異常

原著の「異常」は、白血球エステラーゼ陽性、亜硝酸塩陽性、尿中の白血球が高倍率視野(hpf)あたり 5 個を超える(pyuria)のどれか

0〜30000
/μL

例: 4090。検査結果が ×10⁹/L(例 4.09)なら 1000 倍して入れる

0〜100
ng/mL

例: 0.45。原著の単位は ng/mL

基準

  • 尿検査が異常
  • ANC が 4090/μL を超える
  • PCT が 1.71 ng/mL を超える

注意

  • 対象は、重症細菌感染(SBI)の評価のために血液培養を採った、これまで健康だった生後60日以下の発熱乳児(原著の発熱は、救急外来・前の医療機関・自宅での24時間以内のいずれかで直腸温 38°C 以上)。原著が除いたのは、重症に見える乳児、直前48時間以内に抗菌薬を受けた乳児、在胎36週以下、既存の疾患・留置されたデバイス・軟部組織感染のある乳児。中耳炎があっても除外していない
  • 原著が見ている転帰の重症細菌感染(SBI)は、細菌性髄膜炎、菌血症、尿路感染。原著の研究で SBI があったのは 1821人のうち 170人(9.3%)で、そのうち菌血症か細菌性髄膜炎は 30人だった。著者は、侵襲的な感染の多いコホートでの検証が実装の前に望ましいと書いている
  • 規則全体の成績。検証のコホート(913人)では、感度 97.7%(95%信頼区間 91.3〜99.6)・特異度 60.0%(56.6〜63.3)・陰性的中率 99.6%(98.4〜99.9)だった。低リスクと判定された群は、導出で 522人のうち SBI 1人(0.2%)、検証で 497人のうち 2人(0.4%)だった
  • 原著は、ANC を 4000/μL に、PCT を 1.7 ng/mL または一般に受け入れられている閾値の 0.5 ng/mL に丸めた、使いやすい閾値の版も示している。この閾値で求めた規則は、感度と陰性的中率は最終の規則とほぼ同じで、特異度はやや低かったと原著は書く。この画面は最終の規則の閾値(ANC 4090/μL、PCT 1.71 ng/mL)で判定する
  • 著者は、生後28日未満の乳児では特に慎重にすべきと書いている
  • 著者は、独立したコホートでさらに検証されれば、この規則を臨床で使える可能性があると書いている

出典

  1. Kuppermann N, Dayan PS, Levine DA, Vitale M, Tzimenatos L, Tunik MG, et al; Febrile Infant Working Group of the Pediatric Emergency Care Applied Research Network (PECARN). A clinical prediction rule to identify febrile infants 60 days and younger at low risk for serious bacterial infections. JAMA Pediatr. 2019;173(4):342-351.(抄録・Methods・Results・Discussion) PMID: 30776077、DOI: 10.1001/jamapediatrics.2018.5501、https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2725042[原著]

確認日: 2026-10-16

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。