臨床計算ツール

PRE-DELIRIC(2014年修正版)

ICU に入って24時間の値から、ICU の在室中にせん妄になる確率を出す(多国のデータで再較正した版)

あと 10 項目

18〜100
歳
0〜50
点

ICU に入って24時間の値で、別に計算した合計点を入れる

昏睡

RASS −4・−5 が続いた時間と、その原因で選ぶ

ICU に入った区分
感染
代謝性アシドーシス
モルヒネの1日量(24時間)

剤形を問わず、使ったモルヒネの合計。原著の区分の単位(mg/日)のまま選ぶ

鎮静薬の使用
5〜100
mg/dL

ICU に入って24時間の最高値。mg/dL で入れる(式の中で尿素 mmol/L に換算する)

緊急の ICU 入室

計算式

  • せん妄になる確率(%)= 100 ÷ (1 + e^−L)。L = −4.0369 + 0.0183 × 年齢(歳)+ 0.0272 × APACHE II + 昏睡 + 入室の区分 + 感染 + 代謝性アシドーシス + モルヒネ + 鎮静薬 + 0.0141 × 尿素(mmol/L = BUN mg/dL × 0.357)+ 緊急の入室
  • 昏睡: なし 0、薬の使用による 0.2578、ほかの原因による 1.0721、両方 1.3361
  • 入室の区分: 外科 0、内科 0.1446、外傷 0.5316、神経内科・脳神経外科 0.6516
  • 感染あり 0.4965、代謝性アシドーシスあり 0.1378、鎮静薬の使用あり 0.6581、緊急の入室あり 0.1891
  • モルヒネ(mg/日): なし 0、0.01〜7.1 は 0.1926、7.2〜18.6 は 0.0625、18.6 を超えると 0.2414

注意

  • 入れる値は、ICU に入って24時間以内に得られるもの。ICU の在室中(CAM-ICU の陽性が1回でもあれば、せん妄とした)にせん妄になる確率を出す。原著の対象は成人。入室後24時間以内にせん妄だった人、在室が1日未満の人、持続する昏睡の人、重い聴覚・視覚の障害・その国の言葉が通じない人・重い知的障害のある人、重い受容性失語のある人、せん妄の評価の実施率が 80% 未満だった人は、原著の対象から除かれた
  • 2012年のオランダのモデルの切片と係数を、6か国の8つの ICU の1824人のデータで調整した版。原著は、10項目の出現率が施設で違っても識別の力は保たれ(曲線下面積は、全施設で 0.77、調整後 0.76)、再較正で較正が良くなったとするが、調整した式は前向きに検証する必要があると述べている
  • 原著は、計算した確率が50%以上の人では、確率がまだ過大になる傾向があるが、臨床の判断には影響しないとしている
  • 確率の群(低リスク・高リスクなど)の区切りは、この版の原著に書かれていないので出さない(2012年版の群は、2012年の式の確率に対するもの)
  • 「ほかの原因による昏睡」の係数は、資料で食い違う。2012年の BMJ の式は 2.70 で、2014年の論文の表2は元の値を 2.2695 と書き、調整後の 1.0721 はそこから出している(2.2695 × 0.4724)。この画面は2014年の表2の値(1.0721)を使う。「両方の原因による昏睡(併存)」も、BMJ の式 2.84 と表2の元の値 2.8283 で小数第2位が違う。そのほかの係数は、表2の元の値を小数第2位に丸めると BMJ の式と一致する。昏睡を「ほかの原因による」「両方」のどちらかで選んだときの確率は、資料が割れていることを踏まえて読む
  • モルヒネの区分は原著の書き方のまま(0.01〜7.1・7.2〜18.6・18.6を超える)。7.1 と 7.2 の間、18.6 のすぐ上の量の扱いは書かれていない。2014年の付録は最後の区分を「18.7 mg 以上」と書く

出典

  1. van den Boogaard M, Schoonhoven L, Maseda E, Plowright C, Jones C, Luetz A, Sackey PV, Jorens PG, Aitken LM, van Haren FM, Donders R, van der Hoeven JG, Pickkers P. Recalibration of the delirium prediction model for ICU patients (PRE-DELIRIC): a multinational observational study. Intensive Care Med. 2014;40(3):361-369.(表2、付録 A、Results、Discussion) PMID: 24441670、DOI: 10.1007/s00134-013-3202-7、https://openaccess.city.ac.uk/id/eprint/14101/[原著]
  2. van den Boogaard M, Pickkers P, Slooter AJC, Kuiper MA, Spronk PE, van der Voort PHJ, van der Hoeven JG, Donders R, van Achterberg T, Schoonhoven L. Development and validation of PRE-DELIRIC (PREdiction of DELIRium in ICu patients) delirium prediction model for intensive care patients: observational multicentre study. BMJ. 2012;344:e420.(表3、式(Box)) PMID: 22323509、DOI: 10.1136/bmj.e420、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3276486/[原著]
  3. Wassenaar A, et al. Delirium prediction in the intensive care unit: comparison of two delirium prediction models. Crit Care. 2018;22:114.(Background、Discussion) PMID: 29728150、DOI: 10.1186/s13054-018-2037-6、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5935943/[解説・総説]
  4. 尿素 mmol/L と BUN mg/dL の換算: 尿素1分子に窒素原子が2個あるので、窒素 14.007(CIAAW 標準原子量)から 尿素 mmol/L = BUN mg/dL × 10 ÷ 28.014 = BUN mg/dL × 0.357(curb-65 と同じ係数)(換算式)[式の導き方]

確認日: 2026-10-14

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。