真性多血症の治療効果判定規準
真性多血症の治療の効果を、身体所見・症状・血球数・骨髄・進行や出血血栓のできごとから、完全寛解・部分寛解・無効・進行に分ける(ELN と IWG-MRT)
あと 10 項目
基準
- 身体所見の消失と症状の大きな改善(MPN-SAF TSS の 10 点以上の減少)
- 血球数の寛解(Ht 45% 未満〈瀉血なし〉・血小板 40 万/μL 以下・白血球 1.0 万/μL 未満)
- A と B の寛解が 12 週以上続く(持続)
- 進行も出血・血栓のできごとも無い
- 骨髄の組織学的寛解
- 骨髄で三系統の過形成が残っている
- 骨髄検査をしていない
注意
- 原著は、この判定を臨床試験で使うことに限るとしている(The application of these response definitions should be limited to clinical trials)。日常診療の判定を置き換えるものではない
- 「持続」は 12 週以上で、身体所見・症状の改善(A)と血球数の寛解(B)の両方にかかる(Table 2 の脚注)。この画面は両方に同じ期間を当てる
- 分子学的奏効(JAK2 などの変異アレル量の変化)は、完全寛解・部分寛解の条件ではない(脚注)。分子学的な部分奏効は、治療前の変異アレル量が 20% 以上の患者に限り、50% 以上の減少を求める。この画面は分子学的奏効を扱わない
- 骨髄の組織学的寛解は定性的な概念で、病理医が個別に評価する。部分寛解の D は「三系統の過形成が残る」ことで、骨髄検査をしていないと完全寛解も部分寛解も確かめられない。原著は骨髄検査をしていないときの扱いを書かない(骨髄の組織の変化の観察は今は日常診療で routine でないとだけ書く)ので、A・B・C をみたして骨髄検査がないときは「判定できない」を出す
- 身体所見は、触知できる肝脾腫が消失したかで見る。脾臓の大きさの数値の基準は原著の表に無い
- 進行(post-PV 骨髄線維症・骨髄異形成症候群・急性白血病への移行)は、骨髄線維症が IWG-MRT の基準、骨髄異形成症候群と急性白血病が WHO の基準で診断する。この画面は診断の基準を扱わない
出典
- Barosi G, Mesa R, Finazzi G, Harrison C, Kiladjian JJ, Lengfelder E, McMullin MF, Passamonti F, Vannucchi AM, Besses C, Gisslinger H, Samuelsson J, Verstovsek S, Hoffman R, Pardanani A, Cervantes F, Tefferi A, Barbui T. Revised response criteria for polycythemia vera and essential thrombocythemia: an ELN and IWG-MRT consensus project. Blood. 2013;121(23):4778-4781.(Table 2(PV)・脚注・本文) PMID: 23591792、DOI: 10.1182/blood-2013-01-478891、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3674675/[原著]
確認日: 2026-10-16
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。