臨床計算ツール

QTc(補正 QT 時間)

QT 時間を RR 間隔で補正する(Bazett 法・Fridericia 法)

QTc(Bazett 法) あと 2 項目
QTc(Fridericia 法) あと 2 項目

250〜700
msec

QRS 波の始めから T 波の終わりまでの間隔(msec)

0.3〜2
秒

QT を測った拍の直前の RR 間隔(秒)。心拍数しか分からないときは、RR(秒)= 60 ÷ 心拍数(回/分)。例: 75 回/分なら 0.8、60 回/分なら 1.0。msec で書かれていたら 1000 で割る

計算式

  • Bazett 法: QTc = QT ÷ RR の 1/2 乗(RR の平方根)。RR は秒、QT と QTc は msec
  • Fridericia 法: QTc = QT ÷ RR の 1/3 乗(RR の立方根)。どちらも RR が 1 秒(心拍数 60 回/分)のとき QTc = QT になる

注意

  • QT 間隔は心拍数と逆の関係にあるので、心拍数の影響を除いた QTc で見る。補正式のうち Bazett 法と Fridericia 法が最もよく使われ、どちらが最適かは意見が分かれている
  • Bazett 法は、心拍数が速いと補正しすぎて QTc が長く出て、60 回/分より遅いと補正が足りない。心拍数が変わる場合は、Fridericia 法の方が Bazett 法より正確とされる
  • RR 間隔は、QT を測った拍の直前のものを使う
  • この画面は式の値だけを出し、「延長」の判定はしない。臨床試験では、治療中の 500 msec を超える QTc の延長が特に懸念される基準とされている。診断や薬の使い方に使う基準値は、使う指針で確かめる

出典

  1. 厚生労働省医薬食品局審査管理課長通知. 非抗不整脈薬における QT/QTc 間隔の延長と催不整脈作用の潜在的可能性に関する臨床的評価について(ICH E14). 薬食審査発1023第1号, 平成21年10月23日.(別添 3.1 QT 間隔の補正式、3.1.1) https://www.pmda.go.jp/files/000156160.pdf[ガイドライン]

    上記の資料をもとに、当ツールが編集・加工して作成しました(国・作成元が作成したものではありません)

  2. Fridericia 法の指数: ICH E14 の通知と Shah 2002 は QTc = QT/RR^0.33 と書く。0.33 は立方根(1/3)の丸めで、この画面は QT/∛RR(1/3 乗)で計算する。0.33 乗の計算機とは、QT 400・RR 0.512 秒で 500 と 499 のように 1 msec ほどずれることがある(3.1.1・QT interval and rate-correction)[式の導き方]
  3. Shah RR. The significance of QT interval in drug development. Br J Clin Pharmacol. 2002;54(2):188-202.(Introduction・QT interval and rate-correction) PMID: 12207642、DOI: 10.1046/j.1365-2125.2002.01627.x、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC1874403/[解説・総説]

確認日: 2026-10-15

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。