多発性骨髄腫の R-ISS(改訂国際病期分類)
多発性骨髄腫を、ISS の病期・高リスク染色体異常(FISH)・LDH で、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ期に分ける
あと 5 項目
基準
- ISS Ⅰ期
- ISS Ⅲ期
- 高リスク染色体異常(del(17p)・t(4;14)・t(14;16) のいずれか)
- LDH が正常上限を超える
注意
- 原著は、新規薬剤(免疫調節薬またはプロテアソーム阻害薬)を主に使った11の国際臨床試験(2005〜2012年)の、初発の多発性骨髄腫の患者の解析(解析した3,060人のうち、新規薬剤を使っていない人が180人〈6%〉いる。Table 2)。日本血液学会のガイドラインは、ISS と R-ISS を症候性骨髄腫の予後を見積もる病期分類とし、現時点では ISS・R-ISS に基づく治療の層別化は行われていないとしている
- 3つの項目(ISS の病期・間期核 FISH の染色体異常・LDH)がそろわないと決められない。FISH の結果が出ていないときは、この計算では病期を決めない
- 高リスク染色体異常は、CD138 で濃縮した骨髄形質細胞の間期核 FISH による del(17p)・t(4;14)・t(14;16) のいずれか。陽性とする割合は施設ごとの基準で、原著は数値を示していない
- LDH の正常と高値は施設の基準範囲による。日本血液学会の表は正常を「正常上限以下」、高値を「正常上限を超える」と書く。原著は正常上限ちょうどの扱いを書いていない
- ISS Ⅲ期の β2 ミクログロブリンの境目は資料で記号が割れる。原著の抄録は「5.5 mg/L を超える」、原著の本文と日本血液学会の表3は「5.5 mg/L 以上」と書く。この画面のヒントは「以上」で書いた
- R-ISS を改訂した R2-ISS(1q の増加・増幅を加え、点数を足して4群に分ける)は、別の計算にある
出典
- Palumbo A, Avet-Loiseau H, Oliva S, et al. Revised International Staging System for Multiple Myeloma: A Report From International Myeloma Working Group. J Clin Oncol. 2015;33(26):2863-2869.(Table 1、Table 2、Methods、Results) PMID: 26240224、DOI: 10.1200/JCO.2015.61.2267、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4846284/[原著]
- Greipp PR, San Miguel J, Durie BGM, et al. International staging system for multiple myeloma. J Clin Oncol. 2005;23(15):3412-3420.(原典未見) PMID: 15809451、DOI: 10.1200/JCO.2005.04.242[原著]
- 日本血液学会(編). 造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年版). 金原出版. Ⅲ. 骨髄腫 1 多発性骨髄腫(総論).(表3(ISS)、表4(R-ISS)) http://www.jshem.or.jp/gui-hemali/3_1_1.html[ガイドライン]
確認日: 2026-10-16
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。