RCRI(改訂心リスク指数。非心臓手術の心合併症リスク)
待機的な非心臓の大きな手術を受ける人の術後の大きな心合併症のリスクを、6つの危険因子(各1点)の数で4クラスに分ける
あと 6 項目
注意
- 待機的(緊急でない)な非心臓の大きな手術の前に、術後の「大きな心合併症」のリスクを見積もる指標。6つの危険因子(高リスクの手術・虚血性心疾患・心不全・脳血管疾患の既往・インスリン治療・血清クレアチニン 2.0 mg/dL 超)を各1点で足し、0個・1個・2個・3個以上をクラス I・II・III・IV とする
- 原著の「大きな心合併症」は、心筋梗塞・肺水腫・心室細動または原発性の心停止・完全房室ブロックのいずれか。原著の対象は、50歳以上で、入院期間が2日以上と見込まれる緊急でない非心臓手術を受けた4,315人(1つの教育病院。導出群 2,893人・検証群 1,422人)
- 原著の著者は、手術が小さい人(低リスクの集団)や緊急手術を受ける人では、この指標が使えるか分からないと述べている。腹部大動脈瘤の手術(導出群 110人)では、クラスと合併症の間に関係が見られなかった(人数が少なく検出力が限られた)
- 6つの因子のうち、検証群で単独の予測因子として確かめられたのは4つ(高リスクの手術・虚血性心疾患・心不全・脳血管疾患の既往)。インスリン治療と血清クレアチニン 2.0 mg/dL 超は、検証群では単独の予測因子にならなかった(調整後オッズ比 1.0・0.9)。この2つを除いた4因子版でも、0個・1個・2個・3個以上の発生率は 0.4%・1.0%・7%・11% と近かった
- 各因子に同じ1点を付ける形は、因子ごとに重みを変えた版と受信者動作特性曲線の面積に有意な差がなく、使いやすさのために選ばれた。曲線下面積は導出群 0.759・検証群 0.806
- 加齢・重い大動脈弁狭窄・不整脈などは、この研究では合併症と関係せず因子に入っていない。著者は、因子に入っていないことが、これらが予後の因子でない証拠にはならないと述べている
出典
- Lee TH, Marcantonio ER, Mangione CM, Thomas EJ, Polanczyk CA, Cook EF, Sugarbaker DJ, Donaldson MC, Poss R, Ho KK, Ludwig LE, Pedan A, Goldman L. Derivation and prospective validation of a simple index for prediction of cardiac risk of major noncardiac surgery. Circulation. 1999;100(10):1043-1049.(抄録、Methods(Classification of Outcomes)、Results(因子の定義)、Table 1 の脚注、Table 3、Table 4、Discussion) PMID: 10477528、DOI: 10.1161/01.CIR.100.10.1043[原著]
確認日: 2026-10-21
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。