臨床計算ツール

Rockall スコア(臨床評価+内視鏡所見)

上部消化管出血で、年齢・ショック・併存疾患に内視鏡の診断と出血の徴候を足した点数

あと 5 項目

18〜100
歳
ショックの程度(収縮期血圧と心拍数)

収縮期血圧・心拍数の 100 ちょうどは、どちらも「100 以上」の側に入る

併存疾患
内視鏡の診断
内視鏡で見える出血の徴候

注意

  • Rockall スコアの全体の点数(0〜11点)。年齢・ショック・併存疾患の3項目(0〜7点)に、内視鏡の診断と出血の徴候を足す。内視鏡の前に付けられる3項目だけの点数は「Rockall スコア(臨床評価)」。原著の対象は、16 歳を超える急性上部消化管出血の全例(静脈瘤による出血を含む)。年齢の入力は 18 歳から
  • 年齢の 80 歳ちょうどは 80 歳以上(2点)、心拍数の 100 回/分ちょうどは 100 以上の側(頻脈)に入る(原著の表)。血圧低下は、収縮期血圧が 100 mmHg 未満のとき、心拍数にかかわらず2点
  • 内視鏡の診断の0点は、Mallory-Weiss 断裂か、「病変が見つからず出血の徴候(SRH)もない」とき。病変が見つからなくても出血の徴候があれば、0点・2点のどちらにも当たらない診断(1点)に入る(原著の表)
  • 原著は、死亡のリスクが無視できる低リスクの人(完全版の 0〜2点)の絞り込みは、診断と出血の徴候を評価したあとでないとできない、と述べる。2点の群の再出血は 5.3%(表 IV(B))で、本文は 0〜2点の再出血を 5%未満と述べる
  • ガイドラインは、Glasgow-Blatchford スコアと Rockall スコア(RS)はどちらも治療介入の要否・再出血・死亡のリスクの予測に使い、低リスク例の絞り込みに有用で、RS の 2 点をカットオフにすると、内視鏡的止血や輸血の必要を感度 95%以上で予測でき、死亡例もなく、緊急内視鏡をせず外来で管理できる、と述べる。ただしガイドラインは、この文が内視鏡の前の臨床 RS と内視鏡の所見まで入れた全体の RS のどちらについてかを区別して書いていない(Table 4 の注は、網かけ部分のみを clinical RS、全体を full RS とする)。内視鏡の所見を入れたこの点数が2点以下でも、内視鏡を省ける根拠とは読まない
  • ガイドラインは、死亡の予測の精度(AUROC)は Glasgow-Blatchford スコアが 0.65〜0.90、RS が 0.64〜0.85 程度でほぼ対等、輸血の要否の予測は Glasgow-Blatchford スコアが 0.81〜0.94、RS が 0.70〜0.79 で Glasgow-Blatchford スコアのほうが良好、と述べる

出典

  1. Rockall TA, Logan RF, Devlin HB, Northfield TC. Risk assessment after acute upper gastrointestinal haemorrhage. Gut. 1996;38(3):316-321.(表 III(p.318)、表 I(p.317)、表 IV・結果(p.319)、考察(p.320)、抄録(p.316)) PMID: 8675081、DOI: 10.1136/gut.38.3.316、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC1383057/[原著]
  2. 藤城光弘, 井口幹崇, 小野敏嗣, ほか. 非静脈瘤性上部消化管出血における内視鏡診療ガイドライン(第2版). 日本消化器内視鏡学会. 2023.(Table 4(p.7)、本文(p.5、p.7)) https://www.jges.net/wp-content/uploads/2023/12/93c2cf2ee7ab289bd734a82c6dee45c8.pdf[ガイドライン]

確認日: 2026-10-15

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。