臨床計算ツール

浅速呼吸指数(RSBI, f/VT)

呼吸数を1回換気量(L)で割り、SBT 開始の基準の1項目(105 回/分/L 未満)を見る

あと 2 項目

4〜50
回/分

人工呼吸器の補助がない自発呼吸のときの1分間の呼吸数

150〜800
mL

人工呼吸器の補助がない自発呼吸のときの値を mL で(例: 350)。L で書かれた値(0.35 L)は 1000 を掛けて mL にして入れる

計算式

  • RSBI(回/分/L)= 呼吸数(回/分)÷ 1回換気量(L)。この画面は1回換気量を mL で入れるので、÷ 1000 して L にしてから割る
  • 判定の線は 105 回/分/L。「105 未満」と「105 以上」で分ける(日本の人工呼吸器離脱のプロトコル〈2015〉の SBT 開始の安全基準は「< 105」)。判定は表示する値(小数第1位まで)で決める

注意

  • 日本の人工呼吸器離脱のプロトコル(2015)は、RSBI(1分間の呼吸回数 ÷ 1回換気量〈L〉)が 105 回/min/L 未満であることを、SBT 開始の安全基準の「十分な吸気努力がある」の項目の1つに挙げる。SBT は、原疾患の改善を認め、5つの基準(酸素化・血行動態・吸気努力・異常呼吸パターン・全身状態)をすべてクリアしたときに行う
  • 対象: 日本の人工呼吸器離脱のプロトコル(2015)は 15 歳以上を、米国の呼吸療法の臨床診療ガイドライン(2024)は成人を対象にする
  • RSBI は、人工呼吸器の補助がない短時間(5 分未満)の自発呼吸で、呼吸数と1回換気量を測って求める。この指標は、気管チューブにつないだスパイロメータで 60 秒の自発呼吸を測る形で考案されたとされる
  • 人工呼吸器の表示から求めた値は、スパイロメータで測った値と、呼吸数・1回換気量・RSBI のどれも有意に違った(109人の研究、2015年)。予測の成績を示す ROC 曲線の面積は2つの方法で同程度(0.81 と 0.82)だった
  • 米国の呼吸療法の臨床診療ガイドライン(2024)は、SBT を始めてよいかを決めるのに RSBI の計算は要らないと提案する(条件付き推奨、エビデンスの確実性は中等度)。RSBI < 105 を SBT 開始の条件にした群で、人工呼吸の期間が平均で1日長くなった無作為化試験(304人、2006年)を根拠の1つに挙げる
  • 同じ米国のガイドラインは、2022年のメタ解析(48研究、10,946人)で、RSBI < 105 は抜管成功の予測に感度 0.83(95%CI 0.78〜0.87)、特異度 0.58(95%CI 0.49〜0.66)で、単独の検査としては感度が中等度、特異度が低いと報告されたと述べる。また同ガイドラインは、RSBI は抜管の成否でなく、人工呼吸器からの離脱(SBT の成否)を予測するための指標だという見方を紹介している

出典

  1. Yang KL, Tobin MJ. A prospective study of indexes predicting the outcome of trials of weaning from mechanical ventilation. N Engl J Med. 1991;324(21):1445-1450.(原典未見) PMID: 2023603、DOI: 10.1056/NEJM199105233242101、https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJM199105233242101[原著]
  2. 日本集中治療医学会・日本呼吸療法医学会・日本クリティカルケア看護学会. 人工呼吸器離脱に関する3学会合同プロトコル. 2015年2月28日.(Ⅱ(3)SBT 開始安全基準 ③) https://www.jsicm.org/pdf/kokyuki_ridatsu1503b.pdf[ガイドライン]
  3. Roberts KJ, Goodfellow LT, Battey-Muse CM, et al. AARC Clinical Practice Guideline: Spontaneous Breathing Trials for Liberation From Adult Mechanical Ventilation. Respir Care. 2024.(PICO 1(Background・Summary of evidence・Recommendation)) DOI: 10.4187/respcare.11735、https://www.aarc.org/wp-content/uploads/2023/11/CPG2024SpontaneousBreathingTrial.pdf[ガイドライン]
  4. Souza LC, Lugon JR. The rapid shallow breathing index as a predictor of successful mechanical ventilation weaning: clinical utility when calculated from ventilator data. J Bras Pneumol. 2015;41(6):530-535.(抄録、Introduction、Methods) DOI: 10.1590/S1806-37132015000000077、http://www.scielo.br/j/jbpneu/a/bwnhyMjsmgzggMMVmtkhn7K/?lang=en[解説・総説]
  5. 式: RSBI(回/分/L)= 呼吸数(回/分)÷ 1回換気量(L)。この画面は1回換気量を mL で入れるので ÷ 1000 して L にする(単位の換算)。[式の導き方]

確認日: 2026-10-15

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。