臨床計算ツール

サンフランシスコ失神ルール(CHESS)

失神・失神前状態の患者の、短期間の重い転帰の危険(5項目のどれか1つでも)

あと 5 項目

うっ血性心不全の既往がある(C)
15〜65
%
心電図が異常: 洞調律以外のリズムがある、または新しい変化がある(E)
息切れの訴えがある(S)
50〜250
mmHg

基準

  • うっ血性心不全の既往がある
  • ヘマトクリットが 30% 未満
  • 心電図が異常(洞調律以外のリズム、または新しい変化)
  • 息切れの訴えがある
  • トリアージ時の収縮期血圧が 90 mmHg 未満

注意

  • 救急外来を受診した失神・失神前状態(近失神)の患者の規則。検証研究は、外傷・アルコールや薬物による意識消失・明らかなけいれんを除き、意識の変化や新たに続く神経脱落症状を伴う意識消失は失神の定義に当たらないとして除いている
  • 心電図の異常は、洞調律以外のリズムか、新しい変化(前の心電図との比較)のどちらか。導出研究は、重い転帰を「死亡・心筋梗塞・不整脈・肺塞栓・脳卒中・くも膜下出血・大出血・関連する理由での再受診と入院」と定めた
  • 導出研究の転帰は受診から7日以内、検証研究の転帰は30日以内で、追う期間が違う
  • 感度は100%ではないので、検証研究の著者は、この規則を医師の判断に置き換えるものではなく、病歴と診察のうえでリスクを分けるための道具として使うよう書いている。外来でどこまで調べるかを決めるために作った規則でもないと書いている
  • この規則の感度・特異度は、導出研究(7日以内の転帰)では感度96%・特異度62%、検証研究(30日以内の転帰)では感度98%・特異度56%

出典

  1. Quinn JV, Stiell IG, McDermott DA, Sellers KL, Kohn MA, Wells GA. Derivation of the San Francisco Syncope Rule to predict patients with short-term serious outcomes. Ann Emerg Med. 2004;43(2):224-232.(抄録)(原典未見) PMID: 14747812、DOI: 10.1016/S0196-0644(03)00823-0[原著]
  2. Quinn J, McDermott D, Stiell I, Kohn M, Wells G. Prospective validation of the San Francisco Syncope Rule to predict patients with serious outcomes. Ann Emerg Med. 2006;47(5):448-454.(抄録・Materials and Methods(Selection of Participants・Outcome Measures)) PMID: 16631985、DOI: 10.1016/j.annemergmed.2005.11.019[原著]

確認日: 2026-10-13

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。