臨床計算ツール

簡易版 改訂 Geneva スコア(simplified revised Geneva score)

肺塞栓症が疑われる患者の、検査前の臨床的確率(ほとんどの項目が1点の8項目)

あと 8 項目

0〜100
歳
深部静脈血栓症または肺塞栓症の既往がある
1か月以内に手術または下肢の骨折をした
活動性のがんがある(治ったとみなして1年未満を含む)
片側の下肢に痛みがある
血痰がある
30〜200
回/分
下肢の深部静脈の触診で痛みがあり、かつ片側の下肢に浮腫がある

注意

  • 検査前の臨床的確率を出すスコアで、肺塞栓症の診断そのものではない。原版(点数に重みがある改訂 Geneva スコア)の各項目を1点にして足し間違いを減らした版で、点数の区分が原版とは違う
  • 区分は、3段階(低い 0〜1点・中等度 2〜4点・高い 5点以上)と、2段階(0〜2点は肺塞栓症の可能性が低い・3点以上は可能性が高い)がある
  • 脈拍は、75〜94回/分が1点、95回/分以上が2点。年齢は65歳を超える(66歳以上)で1点
  • 活動性のがんの点数は、原著の抄録(原版の各項目に1点を付けた)と簡易版を載せた論文の表では1点、日本循環器学会のガイドライン2025の表7では2点と書かれ、食い違っている。この計算は1点で足している。どちらを採るかで、活動性のがんがある患者の合計が1点変わり、区分の境目(3段階では1点と2点・4点と5点、2段階では2点と3点)をまたぐことがある
  • 原著は、原版と簡易版の診断精度に差はなく(ROC 曲線下面積は原版 0.75、簡易版 0.74。1049人)、簡易版の有用性は前向きの検証で確かめる必要があると書いている

出典

  1. Klok FA, Mos IC, Nijkeuter M, Righini M, Perrier A, Le Gal G, Huisman MV. Simplification of the revised Geneva score for assessing clinical probability of pulmonary embolism. Arch Intern Med. 2008;168(19):2131-2136.(抄録)(原典未見) PMID: 18955643、DOI: 10.1001/archinte.168.19.2131[原著]
  2. Esiéné A, Tochie JN, Metogo JAM, Etoundi PO, Minkande JZ. A comparative analysis of the diagnostic performances of four clinical probability models for acute pulmonary embolism in a sub-Saharan African population: a cross-sectional study. BMC Pulm Med. 2019;19:263.(Table 2) DOI: 10.1186/s12890-019-1037-x、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6935247/[解説・総説]
  3. 日本循環器学会/日本肺高血圧・肺循環学会合同ガイドライン. 2025年改訂版 肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症および肺高血圧症に関するガイドライン. 2025年3月発行(2026年6月更新).(表7(p.27)) https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2025/03/JCS2025_Tamura.pdf[ガイドライン]

確認日: 2026-10-13

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。