臨床計算ツール

START トリアージ(一次トリアージ)

多数の傷病者の一次トリアージ(歩行・呼吸・循環・従命で赤・黄・緑・黒に分ける)

あと 1 項目

自力で歩ける

歩ける人は、まとめて歩いて集合してもらい、緑とする

基準

  • 自力で歩ける
  • 気道を開いても呼吸が出ない
  • 気道を開くと呼吸が出る
  • 呼吸数が 30回/分を超える
  • 循環が保たれていない(橈骨動脈が触れない、または毛細血管再充満が 2 秒を超える)
  • 簡単な指示に従えない

注意

  • 多数の傷病者を短時間でふるい分ける一次トリアージの方法。1人を30秒程度で行い、基本的に治療はしない。トリアージは一度で終わらず、繰り返し行う
  • 歩行・呼吸・循環・従命の順に見る。呼吸が無いときは、先に気道を開いてから呼吸の有無を見る
  • 日本の資料(Emergency Care 2012 の解説)は、呼吸数 9回/分以下と 30回/分以上を赤とし、循環は橈骨動脈の触知で見る(毛細血管再充満は簡易法)。毛細血管再充満の基準も、日本の資料は 2 秒以上を異常とする。米国の原版の図は、呼吸数を「30 を超える」「30 未満」、毛細血管再充満を「2 秒を超える」「2 秒未満」で分け、ちょうどの値の扱いは示していない。このツールはちょうどの値(呼吸数 30回/分・毛細血管再充満 2 秒)を、超えない側(次に進む)に置く。呼吸数 9回/分以下も、このツールでは赤にしない。使う現場の手順に合わせて確かめる
  • 成人の方法。小児は成人と生理が違い、呼吸数 30回/分の基準が年齢によって過大にも過小にもなりうる。小児には小児用の方法(JumpSTART)がある
  • 赤・黄・緑・黒は、日本の災害のトリアージ区分(最優先治療群・待機的治療群・軽症群・死亡群)と対応する

出典

  1. Benson M, Koenig KL, Schultz CH. Disaster triage: START, then SAVE--a new method of dynamic triage for victims of a catastrophic earthquake. Prehosp Disaster Med. 1996;11(2):117-124.(抄録)(原典未見) PMID: 10159733、DOI: 10.1017/s1049023x0004276x[原著]
  2. U.S. Department of Health & Human Services. START Adult Triage (Text Version). Radiation Emergency Medical Management (REMM).(本文(評価する項目と4つの区分)) https://remm.hhs.gov/startalgotext.htm[ガイドライン]
  3. U.S. Department of Health & Human Services. START Adult Triage. Radiation Emergency Medical Management (REMM).(図) https://remm.hhs.gov/startadult.htm[ガイドライン]
  4. U.S. Department of Health & Human Services, ASPR. JumpSTART Pediatric Triage Algorithm. Chemical Hazard Emergency Medical Management (CHEMM).(本文) https://chemm.hhs.gov/incident-primer/triage/jumpstart-triage[ガイドライン]
  5. 木野毅彦. トリアージ(START法). Emergency Care. 2012;25(3):26-27(メディカ出版).(表1、図1、手順①〜⑥) https://www2.medica.co.jp/topcontents/saigai/pdf/start.pdf[解説・総説]

確認日: 2026-10-14

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。