臨床計算ツール

SUIT 指数

空腹時の血清 C ペプチドと血糖から、膵島のインスリン分泌能にかかわる指標(SUIT)を求める

あと 2 項目

0.1〜10
ng/mL

空腹時に採血した血清 C ペプチド(CPR)の値(ng/mL)。血糖と同時に測った値を使う。例: 1.50

40〜600
mg/dL

C ペプチドと同時に測った空腹時の血糖(mg/dL)。61.7 より大きい値だけ求められる。例: 150

計算式

  • SUIT = 1,500 × 空腹時血清 C ペプチド(ng/mL)÷(空腹時血糖(mg/dL)− 61.7)
  • 空腹時血糖が 61.7 mg/dL 以下のときは、分母が 0 以下になるので求めない。このツールは判定の区切りを付けない

注意

  • SUIT は、島移植を受けた患者の空腹時 C ペプチドと空腹時血糖から作られた指標で、空腹時血糖が 61.7 mg/dL まで下がると内因性インスリンの分泌がゼロになる、という仮定に基づく。その後、2型糖尿病でインスリンが必要になるかを予測する指標として検討された
  • 日本人の2型糖尿病の入院患者 188人(インスリン治療を受けていない人。12か月以上追跡)を後ろ向きに調べた研究では、インスリンが必要になる(1日 10単位を超えるインスリンを続けて注射する必要があった)かどうかの予測で、特異度 80% 以上となる SUIT の値は 23.5(感度 66.7%)、感度と特異度の和が最大となる値は 29.7(感度 78.7%・特異度 74.1%)だった
  • 上の研究が除いた患者: すでにインスリン治療を受けていた人、血清クレアチニン 1.5 mg/dL 以上の人、肝機能障害・悪性腫瘍・ステロイド使用のある人、12か月以上追跡できなかった人など。1つの病院の後ろ向きの研究で、空腹時血糖と BMI の層ごとに、特異度 80% 以上となる SUIT の値は違った
  • 空腹時血糖が 61.7 mg/dL 以下のときは式が成り立たない(分母が 0 以下)ので、このツールは求めない。血糖が 62〜63 mg/dL のように 61.7 に近いと、血糖のわずかな違いで SUIT の値が大きく変わる
  • 腎機能が低下すると C ペプチドの排泄が遅れ、血中の C ペプチドは上がるので、C ペプチド値で内因性インスリンの分泌能を評価することは難しくなる(糖尿病診療ガイドライン2024)
  • 島移植後の評価で使われる SUITO は別の指標で、式の分母の定数が 63 になっている。このツールの SUIT(分母の定数 61.7)とは値が違う

出典

  1. Iwata M, Matsushita Y, Fukuda K, Wakura T, Okabe K, Koshimizu Y, Fukushima Y, Kobashi C, Yamazaki Y, Honoki H, Suzuki H, Kigawa M, Tobe K. Secretory units of islets in transplantation index is a useful predictor of insulin requirement in Japanese type 2 diabetic patients. J Diabetes Investig. 2014;5(5):570-580.(Methods(患者の選び方・測定・指標の式)、Results(Table 3・Table 4)、Discussion) PMID: 25411626、DOI: 10.1111/jdi.12181、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4188116/[原著]
  2. Yamada Y, et al. SUIT, secretory units of islets in transplantation: an index for therapeutic management of islet transplanted patients and its application to type 2 diabetes. Diabetes Res Clin Pract. 2006;74(3):222-226.(原典未見) PMID: 16707190、DOI: 10.1016/j.diabres.2006.03.030[原著]
  3. 日本糖尿病学会編・著. 糖尿病診療ガイドライン2024. 南江堂; 2024.(1章 Q1-3 2. C ペプチド値を用いたインスリン分泌の指標 ①(p.11)) https://www.jds.or.jp/uploads/files/publications/gl2024/01.pdf[ガイドライン]
  4. Matsumoto S. Clinical allogeneic and autologous islet cell transplantation: update. Diabetes Metab J. 2011;35(3):199-206.(本文(SUITO index の式を述べた文)) DOI: 10.4093/dmj.2011.35.3.199、https://www.e-dmj.org/journal/view.php?doi=10.4093%2Fdmj.2011.35.3.199[解説・総説]

確認日: 2026-10-16

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。