Toxidrome 一覧(中毒症候群)
代表的な薬の過量摂取がもたらす症状の組み合わせ(参照表)
代表的な薬と、その過量摂取がもたらす症状
| 症候群 | 症状・所見と、原因の例 |
|---|---|
| 交感神経刺激性(Sympathomimetic) | 頻脈・高血圧・多汗・頻呼吸・散瞳・興奮・反射亢進・せん妄・痙攣など、交感神経が過剰に働いた状態。原因の例は、覚醒剤・コカイン・風邪薬にも含まれるエフェドリンなど今の結果 |
| コリン作動性(Cholinergic) | 下痢(Diarrhea)・排尿(Urination)・縮瞳(Miosis)・気道分泌過多(Bronchorrhea)・線維束性収縮(Body fasciculations)・嘔吐(Emesis)・流涙(Lacrimation)・傾眠(Lethargy)・唾液分泌過多(Salivation)。頭文字を取った語呂 DUMBBELLS で覚える。原因の例は、農薬やサリンなどの有機リン、排尿障害に使うジスチグミン今の結果 |
| 抗コリン性(Anticholinergic) | 症状は交感神経刺激性と似るが、皮膚や口腔が乾燥していること、腸雑音が低下していること、血圧の上昇がさほどではないことで見分ける今の結果 |
| サリチル酸(Salicylate) | 過換気・アニオンギャップ開大性のアシドーシス・発熱・低血糖・低カリウム血症・痙攣・昏睡・嘔気・嘔吐・耳鳴など今の結果 |
| セロトニン症候群(Serotonin) | 幻覚・震え・発汗・嘔気・下痢・頭痛。多くは2つ以上のセロトニン作動薬が原因で起こる。悪性症候群とは、筋の症状と発熱を伴う点が似るが治療が大きく異なるので見分けが要る。悪性症候群は神経遮断薬の通常量で起こり、セロトニン症候群の多くは過量摂取で起こる。悪性症候群は発症が数日から数週間とやや緩徐で、鉛管様の硬直と運動緩慢が出る。セロトニン症候群ではクローヌスや反射亢進があり、拘縮は少なく運動が亢進する今の結果 |
| オピオイド(Opioid) | 鎮静、傾眠から昏睡、呼吸抑制、低酸素、縮瞳。原因は麻薬今の結果 |
注意
- 代表的なものを挙げた表で、すべての中毒を網羅していない。診察で意識状態・バイタルサイン・瞳孔・皮膚・腸蠕動・匂い・神経所見(眼振・クローヌスなど)を確かめると、摂取した薬をある程度予想できる
- サリチル酸中毒の初期は過換気とアルカローシスだけのことがあり、アセトアミノフェン中毒は無症状のことがある。この2つの血中濃度の測定は、toxidrome が無くても勧められる
- 摂取した薬の名前と量、摂取した時刻、嘔吐の有無、きっかけ、症状を聞く(問診の語呂 MATTERS)。薬の空き箱や包装が手がかりになる
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。