TSS(濾胞性リンパ腫の組織学的形質転換の点数 Transformation Scoring System)
濾胞性リンパ腫が病勢進行したとき、LDH・限局したリンパ節腫大・Hb・PS の点数(0〜7)で、組織学的形質転換の可能性を見積もる(2点以上で可能性が高い)
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注意
- 対象は、初診時に濾胞性リンパ腫(グレード 1・2・3a)と診断され、病勢進行した時点の患者。論文は、初診時の患者の形質転換は予測できないと書いている。グレード 3b や、初診時に DLBCL を合併していた例は開発の集団から除かれている
- 組織学的形質転換の確定は生検による。論文は、生検が取れない場合に役立つ指標としていて、いつ生検をすべきかの指針は示していない
- 形質転換は、生検で確かめた DLBCL への転化を指す。バーキットリンパ腫・ホジキンリンパ腫への転化と、グレード 1・2 から 3 への進行は含まれない
- LDH の「2倍ちょうど」の扱いは原典の中で割れている。論文の Table 2(点数表)は 1 点の行を「基準上限を超え、上限の2倍以下」、2 点の行を「上限の2倍以上」と書き、Table 1 と本文は「上限の2倍を超える」と書く。この画面は原典の中の割れから点数表(Table 2)を選び、2倍ちょうどを 2 点にした。リンパ節の 3 cm も、本文の定義は「3 cm を超える」、表と要旨は「3 cm 以上」で、この画面は表に従った
- リンパ節の大きさの測り方(画像の種類・最大径かどうか)は論文に書かれていない。病勢進行をどう確かめるか(画像・検査の基準)も論文は定義していない
- 後ろ向きの研究で、開発の集団は 76人、外部検証は 50人と小さい。論文は前向きの検証が要ると書いている。2025年の追加の検証(Ann Hematol、22人の1施設)は、点数も区切りも変えずに適用した結果で、論文の著者らは生検が取れないときに有用としつつ、組織診断が基準であることに変わりはないとしている
出典
- Shichijo T, Maruyama D, Yamauchi N, Maeshima AM, Sugano M, Yuda S, Tajima K, Kurihara H, Shimada K, Suzuki T, Toyoda K, Makita S, Fukuhara S, Munakata W, Suzuki T, Kobayashi Y, Taniguchi H, Minami Y, Izutsu K, Tobinai K. Transformation Scoring System (TSS): a new assessment index for clinical transformation of follicular lymphoma. Cancer Med. 2020;9(23):8864-8874.(Table 1・Table 2・Table 3・Methods・Results・Discussion) PMID: 33022120、DOI: 10.1002/cam4.3501、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7724492[原著]
- Tatetsu H, Shichijo T, Nosaka K, Higuchi Y, Maruyama D, Matsuoka M, Yasunaga J. Validity of the criteria for clinical transformation of follicular lymphoma: analysis of a mostly biopsied cohort. Ann Hematol. 2025;104(4):2575-2578.(本文) PMID: 40214730、DOI: 10.1007/s00277-025-06357-3、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12053338[解説・総説]
確認日: 2026-10-16
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。