臨床計算ツール

柳原法(40点法)

顔面神経麻痺の程度を、安静時と9つの表情運動の採点(40点満点)で評価する

あと 10 項目

安静時の左右対称性
額のしわ寄せ
軽い閉眼
強い閉眼
片目つぶり
鼻翼を動かす
頬を膨らます
「イー」と歯を見せる
口笛
口をへの字に曲げる

注意

  • 点数は検者の判断による評価で、検者による差がある。日本顔面神経学会の声明(2016)は、検者間の誤差と再現性に問題があり、安静時の対称性や随意運動の評価項目と点数配分の見直しを求める意見があったとしている
  • 日本顔面神経学会の声明(2016)で、完全麻痺は「8点以下」から「10点以下」に変わり、名称は「40点法」から「柳原法」に統一された。古い資料の「8点以下を完全麻痺」「10点以上を不全麻痺」は旧い基準
  • 治癒の判定は、日本顔面神経学会の声明(2016)で「38点以上に回復し、中等度以上の病的共同運動が残らないもの」、判定の時期は発症後1年以降とされた(旧い基準は36点以上、発症6か月以降)。この計算機は麻痺の程度の評価で、治癒の判定ではない
  • 10項目それぞれを、ほぼ正常は4点・部分麻痺は2点・高度麻痺は0点で採点する。羽藤(2017)は、判断に迷う項目を3点・1点にする方法もあるが、検者間の誤差を減らすため偶数点(4・2・0点)にするとしている。各項目で何を部分麻痺・高度麻痺とするかは、柳原の評価表に従って診察する人が決める

出典

  1. 柳原尚明, 西村宏子, 陌間啓芳, 他. 顔面神経麻痺程度の判定基準に関する研究. 日本耳鼻咽喉科学会会報. 1977;80:799-805.(原著)(原典未見)[原著]
  2. 羽藤直人, 村上信五, 他. 顔面神経麻痺の評価 up-to-date(日本顔面神経学会のコンセンサス・ミーティングの声明). Facial N Res Jpn. 2016;36:9-10.(表1、まとめ) https://jsfnr.org/assessment_term/docs/mahi_hyoka.pdf[ガイドライン]
  3. 羽藤直人. 顔面神経麻痺の診断と治療(スキルアップ講座). 日本耳鼻咽喉科学会会報. 2017;120(1):58-61.(図3a・図3b、2)顔面表情運動の評価法) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/120/1/120_58/_pdf[解説・総説]
  4. 田中学, 安達のどか, 浅沼聡, 坂田英明, 加我君孝. 2歳未満で発症した後天性顔面神経麻痺症例の検討. 小児耳鼻咽喉科. 2013;34(1):74-78.(表(40点法の項目)) https://www.jstage.jst.go.jp/article/shonijibi/34/1/34_74/_pdf/-char/en[解説・総説]

確認日: 2026-10-13

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。