CATCH 小児頭部外傷ルール(旧版・2010年)
小児の軽症頭部外傷で、頭部 CT が必要かを7因子で見る(旧版。現行は CATCH2)
これは旧版です。現行版は CATCH2 小児頭部外傷ルール(2018年)
あと 7 項目
基準
- 受傷後2時間の GCS が15点未満
- 開放性または陥没骨折の疑い
- 頭痛の悪化
- 診察時の易刺激性
- 頭蓋底骨折の徴候
- 頭皮の大きな波動のある血腫
- 危険な受傷機転
注意
- これは旧版(2010年の原型。7因子)。現行版は2018年の CATCH2(嘔吐4回以上を足した8因子)で、そちらを使う(catch2-head-injury)
- 対象は、受傷後24時間以内の軽症頭部外傷(目撃された意識消失・明らかな健忘・目撃された見当識障害・持続する嘔吐〈2回以上〉・持続する易刺激性〈2歳未満〉のいずれかがあり、Glasgow Coma Scale が13〜15点)の0〜16歳(原著)
- 原著は、明らかな穿通性の頭蓋損傷・明らかな陥没骨折、急性の局所神経脱落、慢性の全般的な発達遅滞、虐待が疑われる頭部外傷を除いて作られた。これらには使わない
- 原著(導出研究)では、高リスク4因子のどれかがある子は、脳神経外科的介入の感度が100%(95%信頼区間 86.2〜100%)、特異度70.2%で、軽症頭部外傷の30.2%が CT を受けることになる。7因子すべてでは、CT での脳損傷の感度が98.1%(94.6〜99.4%)、特異度50.1%、51.9%が CT を受けることになる
- 2018年の前向きの検証では、7因子のままでは脳神経外科的介入の感度が91.3%(95%信頼区間 72.0〜98.9%)、CT での脳損傷の感度が97.5%(94.2〜99.2%)にとどまった。導出時より低いので、現行は CATCH2 を使う
- このルールが決めるのは頭部 CT の要否だけで、診察や経過観察の要否は示さない
- 外部の前向き研究(Babl 2017)では、CATCH の感度は高リスク因子だけで95.2%(95%信頼区間 76.2〜99.9%)、中リスク因子を含めると88.7%(82.2〜93.4%)で、適用できた患者は全体の25%だった
出典
- Osmond MH, Klassen TP, Wells GA, et al. CATCH: a clinical decision rule for the use of computed tomography in children with minor head injury. CMAJ. 2010;182(4):341-348.(Box 1) PMID: 20142371、DOI: 10.1503/cmaj.091421[原著]
- Osmond MH, Klassen TP, Wells GA, et al. Validation and refinement of a clinical decision rule for the use of computed tomography in children with minor head injury in the emergency department. CMAJ. 2018;190(27):E816-E822.(Box 1) PMID: 29986857、DOI: 10.1503/cmaj.170406[原著]
- Babl FE, Borland ML, Phillips N, et al. Accuracy of PECARN, CATCH, and CHALICE head injury decision rules in children: a prospective cohort study. Lancet. 2017;389(10087):2393-2402.(抄録) PMID: 28410792、DOI: 10.1016/S0140-6736(17)30555-X[原著]
確認日: 2026-10-13
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。