臨床計算ツール

産科DICスコア(旧版)

失効した旧版(真木ら 1985)。基礎疾患と臨床症状を重く見て、DICの治療を早く始める点数

これは旧版です。現行版は 産科DIC診断基準(2024年改訂版)

あと 19 項目

基礎疾患(該当するものを1つ選ぶ)
急性腎不全(該当するものを1つ選ぶ)
急性呼吸不全(羊水塞栓症を除く。該当するものを1つ選ぶ)
心の重い障害(ラ音、泡沫性の喀痰など)
肝の重い障害(可視黄疸など)
脳の重い障害(意識障害、痙攣など)
消化管の重い障害(壊死性腸炎など)
出血傾向(肉眼的血尿、メレナ、紫斑、皮膚粘膜・歯肉・注射部位からの出血)
脈拍が 100 回/分 以上
収縮期血圧が 90 mmHg 以下、または 40% 以上低下
冷汗がある
蒼白である
血清 FDP が 10 μg/mL 以上
血小板数が 10 万/mm³ 以下
フィブリノゲンが 150 mg/dL 以下
プロトロンビン時間(PT)が 15 秒以上(50% 以下)、またはヘパプラスチンテストが 50% 以下
赤沈が 15 分値 4 mm 以下、または 1 時間値 15 mm 以下
出血時間が 5 分以上
そのほかの凝固・線溶・キニン因子の異常(例: AT-3 が 18 mg/dL 以下または 60% 以下、プレカリクレイン、α2-PI、プラスミノゲン、そのほかの凝固因子が 50% 以下)

注意

  • 日本産婦人科・新生児血液学会は、この旧版の産科DICスコアはすでに失効しており、研究目的で掲載していると案内している。臨床の場でDICの評価に使わないよう求め、臨床では「2024年改訂版 産科DIC診断基準」の使用を求めている
  • 産科の急激に進むDICで、検査の結果を待たずに早く治療に踏み切れるように、基礎疾患と臨床症状を重く見て作られたスコア。常位胎盤早期剥離や羊水塞栓症などでは、検査の結果によらず、基礎疾患と臨床症状だけでもDICとして治療を始められる。最終の診断は検査の結果による
  • 基礎疾患・急性腎不全・急性呼吸不全は、該当するものを1つだけ選ぶ。臓器の障害・出血傾向・そのほかの症状・検査項目は、該当するものをすべて選ぶ(検査項目は、値の大小によらず該当すれば各1点)
  • 資料によって点が食い違う項目がある。常位胎盤早期剥離(子宮硬直)の児死亡と児生存の点は、児死亡5点・児生存4点と書くものと、児生存5点・児死亡4点と書くものがある。急性呼吸不全の酸素放流のみは、1点と書くものと3点と書くものがある。臓器の障害は、学会のページ・学会の PDF・川﨑 2022 は心・肝・脳・消化管の4つだが、学会の作業部会による論文(Sci Rep 2024)の補足表には、そのほかの重篤な臓器障害(4点)の行もある。この計算機は学会のページの4つにしている

出典

  1. 日本産婦人科・新生児血液学会. 旧版の産科DIC診断基準(スコア). 産科DICスコア. 日本産婦人科・新生児血液学会.(産科DICスコアの表と判定) http://www.jsognh.jp/dic/past/index.php[ガイドライン]
  2. 日本産婦人科・新生児血液学会. 産科DICスコアならびに治療効果判定基準(PDF).(1頁 産科DICスコア) http://www.jsognh.jp/dic/file/dic_score.pdf[ガイドライン]
  3. 真木正博, 寺尾俊彦, 池ノ上克. 産科DICスコア. 産婦治療. 1985;50:119-124.(書誌のみ)(原典未見)[原著]
  4. Kobayashi T. Obstetrical disseminated intravascular coagulation score. J Obstet Gynaecol Res. 2014;40(6):1500-1506.(書誌のみ)(原典未見) PMID: 24888908[原著]
  5. 川﨑薫. 産科領域で遭遇するDIC診療 Up to Date. 日本血栓止血学会誌. 2022;33(5):544-550.(表1(p.546)) https://www.jsth.org/pdf/oyakudachi/202307_9.pdf[解説・総説]
  6. 真木正博, 中林正雄, 小林隆夫. 産科DICスコア作成の経緯(寄稿文). 日本産婦人科・新生児血液学会.(寄稿文3編) http://www.jsognh.jp/dic/file/Circumstances.pdf[解説・総説]

確認日: 2026-10-14

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。